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「量は適切に、利益は最大化する。」上田左官工業(株)の覚悟。

| 建設コラム

 
 
●「正解」だと信じて疑わなかった、あの頃の迷路
 
「会社を大きくすること、現場を埋めること、売上を上げること。そのために人をどんどん入れること」
 
少し前までの私は、それが経営者としての正解だと信じて疑いませんでした。ガムシャラに走り続け、気づけばスケジュールは100%パンク状態。現場に出ながら、合間で見積もりを作り、打ち合わせに飛び込む。正直、当時の自分の動きを振り返ると「よくやっていたな」と思う反面、常に心の中には違和感がありました。

――「これで本当にお客様の満足のための仕事ができているのか?」

その問いに、自信を持って「できています」と言えない自分がいたのです。
 
 
 
●「数」の代償。見えなくなっていた職人の誇り
 
現場の数が多ければ、当然、職人をあちこちに派遣しなければなりません。しかし、一人ひとりの負担は増すばかりで、私自身の目も行き届かなくなっていました。

「この現場できる?」「すみません、今忙しくて……」

そんな電話を何度繰り返したでしょうか。やりたかった仕事、期待してくれたお客様。それらを断るたびに、信頼がこぼれ落ちていくような悔しさを感じていました。

早く戦力が欲しい。っと、焦ってキャパを超え、結果として沢山の失敗も経験しました。

育てたいけれど思うようにいかないもどかしさ。値引かれた分を「量」で補おうとする悪循環。利益がゼロ、あるいはマイナスだった現場も少なくありません。

――「あのとき、もっとゆとりを持って向き合えていれば……」

その後悔を、私は何度も噛みしめてきました。
 
 
●一からやり直す「再スタート」
 
どん底の悔しさの中で、私は決めました。もう一度、一からやり直そう、と。

まずは残されたメンバーで、今ある仕事をどう進めるか。すべてのスケジュールと予定を洗い出し、今の自分たちにできる適切な配置を徹底的に考え抜きました。
さらに、会社の「今の姿」を直視し、会社全体のコストも徹底的に見直しました。本来の目的を見つめ直し、今の自分たちに本当に必要なものだけを残す。無駄を削ぎ落とし、その分を「現場の質」や「将来のビジョン」に投資する準備を整えたんです。
 
 
●自分の手で創り上げた、新しい「仕組み」
 
今の私たちを支えているのは、自社に最適化した「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の仕組みです。

既存のアプリに頼るのではなく、私のスキルを活かして、勤怠管理から現場日報、社内情報共有まで、すべて一から自分たちに合う形に作り直しました。

さらに社内規定や書類、必要な人材の定義もすべて整理。試行錯誤を繰り返したこの半年間は、上田左官工業(株)というチームが「プロとして絶対に曲げられないことは何か」を全員で再確認する、大切な時間となりました。
 
 
●「適正価格」を主張する勇気と、職人の未来 
 
仕組みが整ったことで、私たちは本来必要な工程や材料、そして職人の技術料を、嘘偽りなく正直に見積もりに盛り込めるようになりました。
「高くなったね」と言われ、仕事が逃げていく不安がゼロになったわけではありません。でも、自分たちの価値を削り続けるのはもうおしまいです。誰かがこの流れを変えなければ、左官という素晴らしい文化は守れない。職人の給与を上げ、彼らが胸を張って働ける環境を創る。それが私たちの使命だと確信しています。
 
 
●「量より、質」——シンプルだけど、究極の答え
 
今の私たちの合言葉は、シンプルです。

「量は適切に、利益は最大化する」

利益を最大化するというのは、決して暴利を貪ることではありません。一軒一軒にかけられる「熱量」と「時間」を最大化し、お客様に一生モノの感動を届けるための体力を蓄えるということです。

それでも私たちを信頼し、任せてくださるお客様には、これまでの後悔をすべて「最高の仕上がり」に変えてお返ししたい。

10年後、お客様がその壁を見て、その床を見て、「やっぱり上田さんに頼んで良かった」と微笑んでくれる。
そんな未来を、私たちは一塗り一塗りに込めて創り上げます。
 
 
 

「本物」を目指す同志へ

上田左官工業は、一生モノの「職人魂」を磨きたい仲間を募集しています。
今の自分を変えたい。そう思ったなら、まずはその一歩から。


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