お金を借りる前にちょっと待った!外構工事、いくらを想定していますか?
「いよいよマイホームの計画が動き出した!」
間取りを考えたり、オシャレなキッチンを選んだり、注文住宅の打ち合わせは本当にワクワクしますよね。今、ハウスメーカーや工務店から提示されている「資金計画書」を見ながら、毎月のローンシミュレーションを行っている方も多いと思います。
ですが、ローン契約書のハンコを押す前に、ちょっと待ってください。
「外構(お庭や駐車場)の費用、いくらで見積もっていますか?」
もし、資金計画書の端っこに「外構予備費:100~150万円」とだけ書かれていたら、少し慎重になる必要があります。
実は、私たちのもとに相談に来られるお客様からも、「最初は100万円あれば足りると思っていました……」というお悩みを、本当にたくさん伺います。
今回は、現場を知るプロの目線から、現在の外構工事の「本当のリアル」と、予算内で満足度を最大化するための考え方をお伝えします。
●なぜ、今の時代に「100~150万円」では足りないのか?
結論から言うと、現在の物価や資材高騰、人件費の上昇をふまえると、一般的な一戸建てで基本的なプラン(駐車場、境界、アプローチ、最低限の防草)を仕上げるには、200万〜350万円がひとつの適正な目安になりつつあります。
注文住宅の資金計画書を見ていると、外構の予算が「100万円前後」と、驚くほど低く書かれているケースがよくあります。
これを見て「予算が少なくてラッキー」と安心するのは禁物です。ここには、見積書に書かれている「言葉の定義のズレ」という大きな盲点が隠されているからです。
住宅会社によって、見積書のどこまでを「建物」と呼び、どこからを「外構」と呼ぶかの基準はバラバラです。
例えば、玄関アプローチやウッドデッキ、屋外の給排水工事などが、「建物本体工事」や「共通付帯工事」といった別の項目に最初から混ざって計算されているケースは珍しくありません。
そのため、一見すると「外構費は100万円で収まるんだな」と錯覚してしまいます。しかし、それらの付帯工事をすべて差し引き、「自由に使える純粋なお庭・駐車場の予算」として残った金額が「実質100万円」だったとしたら……。 現在の物価高騰のなかでは、残念ながら「ほぼ何も手を付けられない」というのが、現場の嘘偽りのない現実です。
では、なぜそれ以上の費用がかかるのか、完成したら見えなくなる「隠れた実費」の内訳を見てみましょう。
〇削れない「一般的な工事」にかかる内訳のリアル ※建物や土地の現況によって変動します
① 駐車場(土間コンクリート2台分:約30㎡)【目安:約55万〜80万円】
ただコンクリートを流すだけに見えますが、土を掘って処分する「残土処分代」、地面を固める「砕石路盤工」、ひび割れを防ぐ「ワイヤーメッシュ」など、下地作りに一番お金と手間がかかります。
② 境界フェンス・ブロック(敷地外周:約40m)【目安:約60万〜90万円】
(※既製品のアルミメッシュフェンス+化粧ブロック3段積みの想定)
隣の土地や道路との境界をぐるっと囲むだけで、これだけの費用になります。土地の条件(すでに隣地とのフェンスがある、など)によって変動が大きい部分です。
③ 門柱・ポスト・玄関アプローチ【目安:約40万〜75万円】
毎日使う「家の顔」です。ここを簡素にしすぎると、せっかくこだわった建物の外観まで寂しい印象になってしまう、重要なポイントです。
④ 家の周りの雑草対策(防草シート+砂利:約40㎡)【目安:約25万〜45万円】
「予算がないから土のままで」と放置すると、最初の夏に猛烈な雑草地獄に悩まされることになります。プロ仕様のシートと砂利を敷き詰めるだけでも、これくらいの実費はかかります。
これらをすべて足し、諸経費や消費税を含めると、どうしても200万〜300万円前後が「ごまかしのないリアルなスタートライン」になってきます。
●予算が足りない時、どうすればいいのか?「知っておきたい解決策」
せっかくのマイホーム。「外構の予算が足りないから」といって、焦ってあきらめる必要はありません。ハウスメーカーの建物のクオリティや理想の間取りはそのままに、予算のバランスをきれいに整えるための「一番賢い手順」があります。
それは、「住宅ローンの本審査(ハンコを押す前)の段階で、ソトまわりのリアルな見積もりを一度算出し、ローンの借入枠の中に最初から組み込んでおくこと」です。
多くの資金計画書で外構費が「100万〜150万円」と仮置きされているのは、建物の仕様が決まるまでは、敷地の外まわりの正確な計算が物理的にできないからです。これは家づくりのステップ上、当然のプロセスです。
だからこそ、建物の間取りがおおむね固まったタイミングで、私たちのような外構の専門店にも一度お声がけください。
ハウスメーカーが設計してくれた素晴らしい「ハコ(建物)」の価値を、さらに高めるための「ソト(外構)」の概算見積もりをスピーディーに作成します。その正しい総予算を住宅ローンに組み込んでおけば、手元の貴重な現金を切り崩すことも、後から金利の高いリフォームローンを組む必要もなくなります。
家づくりのプロであるハウスメーカーと、ソトまわりのプロである私たちが、早い段階でバトンを繋ぐこと。これが、生涯コストを抑えながら、100%満足のいくマイホームを完成させる最大の秘訣です。
皆さまの頭の中にも理想の外構プランは思い描かれているのではないでしょうか?その中でも本当にやりたいことはどんなことですか?
そこを、まずは家族全体でヒアリングしてみませんか?
●契約書にサインする前に、全体のバランスチェックを
一番もったいないのは、「100~150万円でなんとかなるだろう」と思い込んだまま進め、後から選択肢がなくなってしまうことです。
家は「ハコ(建物)」だけでは暮らせません。「ソト(外構)」があって初めて、快適で安心な毎日の生活がスタートします。
現在の資金計画書を見て「あれ?外構予算が少なすぎるかも……」と不安になった方は、ぜひ契約前に全体のバランスを見直してみてください。私たちは、現場のリアルなコストを知るプロとして、予算内で最大の満足度を得るための「仕分け」のアドバイスも行っています。手遅れになる前に、ぜひお気軽にご相談ください。
次回は、「その安さ、本当に安心?『7年後』に後悔する格安外構のリアルな代償」についてお話しします。お楽しみに!
「本物」を目指す同志へ
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