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時代が「効率」に飽きている。——左官が叶える、本物の贅沢。

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「左官は、非効率だ。」

今の建設業界のスピード感の中で、私たちの仕事はそう言われています。 クロス(壁紙)を貼る速さに、手仕事が勝てるわけがありません。乾くのを待ち、空間の演出を考えながら、何度も何度も鏝(こて)を走らせる。その時間は、効率を求める人から見れば「無駄」に見えるでしょう。

しかし、効率や安さを追求する中で、日本の家づくりは少しずつ形を変えてきました。
カタログや予めパッケージ化されたプランから選ぶ整った空間は、間違いなく便利で合理的です。けれど、その一方で、手仕事が持つ独特の表情や、包み込まれるような温かみが、どこか懐かしく感じられることはないでしょうか。
『もっと自分たちらしい、血の通った空間に身を置きたい。』そんな想いを持つ方が、今、増えているように感じています。

今の時代、最もクリエイティブな仕事。それは「効率」の真逆にあると、あえて断言します。
 
 
●職人の「指先」にしか宿らない、光のゆらぎ

最新の機械や、便利な既製品が生み出すデザインは、とても整っていて美しいものです。
けれど、あまりに完璧で均一だからこそ、ふとした瞬間にどこか物足りなさを感じることもあるかもしれません。 一方で、職人が仕上げた壁には、ふとした瞬間にハッとするような刻々と表情を変える「ゆらぎ」があります。

この繊細な凹凸は、計算で作れるものではありません。 冬の寒さも夏の熱気も、理不尽なまでのこだわりも。それらをすべて飲み込み、何年も修行を耐え抜いてきた職人の「指先の感覚」だけが、壁に命を吹き込めるのではないでしょうか。 その壁を眺めたときに感じる「安心感」や「誇り」こそが、これからの時代の本当の贅沢ではないかと私は思っています。
 
 
●伝統を、最強の「モダン」へ

左官を「古臭いもの」だと思っているなら、それは大きな間違いです。

例えば、水回りまで施工できる重厚な「モールテックス」や、空気を浄化し続ける「天然素材の塗り壁」。私たちは伝統的な技法を使いながら、今のライフスタイルに合わせた「最高に尖った空間」を創り出すことができます。

私たちはただ「壁を塗る」だけではありません。 「どんな空間に包まれながら目覚めたいか」「どんな空気の中で家族と過ごしたいか」。 お客様の理想を形にする、クリエイティブ・パートナーでありたいからこそ、私たちは一ミリの妥協も許さないのです。
 
 
●「消費」する壁から、「共に生きる」壁へ

既製品の壁は完成した瞬間がピークですが、左官の壁は住むほどに味わいが増していきます。 小さな傷さえも家族の歴史となり、年月とともに深みが出る。 メンテナンスをしながら、一生かけて大切に育てていく。

そんな「手触りのある暮らし」を求める方にとって、左官は決して時代遅れではありません。むしろ、均一化された世界を塗り替える、建築の主役になると信じています。
 
 
●最後に

左官の技術は時代の錯誤であり、その未来が果たしてどうなるのか?
私たちの仕事の在処もその未来なんて誰にもわかりません。でもその技術と形を必要とされているなら全力で応えてあげたいし、左官の魅力を伝えていきたい。
効率化の波に飲まれ、忘れかけていた「本物」の手応え。 上田左官工業と一緒に、一生の誇りとなるような「特別な場所」を作っていきませんか。
お客様のお家づくりのヒントとなり、職人の心を動かすきっかけになれば幸いです。 

「本物」を目指す同志へ

上田左官工業は、一生モノの「職人魂」を磨きたい仲間を募集しています。
今の自分を変えたい。そう思ったなら、まずはその一歩から。

共に「本物の世界」を創り上げましょう。

 

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